見えなくても重要な存在。鉄筋工の役割と仕事の工程




鉄筋工事とは、鉄筋を使い建物の骨組みを作る工事です。最終的に見えなくなってしまう部分ではありますが、建物の根幹となる重要な役割を果たしています。そして、鉄筋工事を担う職人が「鉄筋工」です。ここでは、鉄筋工への転職を考えている方のために、鉄筋工の仕事内容と重要性をわかりやすく解説します。




■建設現場全体の中での鉄筋工の役割





建物ができるまでには、大きく分けて4つのフェーズがあります。工事全体における鉄筋工の役割を理解するために、それぞれのフェーズの内容と、そこで活躍する業種を見ていきましょう。



1:基礎や鉄骨を組み立てる作業

重機を使い地面をならして固め、杭を打ったりコンクリートを流し込んだりして、建物の基礎部分を作ります。これらの作業を怠ると、建物が傾いたり地震によって崩壊したりするおそれがあるため、しっかりと固めなければなりません。重機オペレーターの腕の見せ所といえます。また、「現場の華」とも呼ばれるとび職が活躍し、足場や鉄骨を組むのもこのフェーズです。



2:柱・壁・床を作る作業

躯体工事ともいい、建物の主な部分を作る作業です。鉄筋工が活躍するのはこのフェーズで、鉄筋などの資機材を設計図通りに組み立てていきます。鉄筋工の作業が終わると型枠大工にバトンタッチし、型枠を組んでコンクリートを流し込み、建物の大まかな形ができあがるのです。鉄筋はまさに「骨」であり、全体の強度を高めるためには欠かせません。



3:建物を仕上げる作業

建物のさらに細かい部分を仕上げていくフェーズです。外壁工事に左官、塗装、内装、電気工事や水道・ガスの設備工事など、多くの業種が活躍します。建物の外見的なイメージや住心地、使い勝手などを左右する仕事といっていいでしょう。



4:完成

すべての作業が終われば建物は完成です。これまで紹介したもの以外にも、多数の業種が関わって建物が作られています。もちろん、全体のサポートを行う現場監督や監理技術者も重要な存在です。




■鉄筋工の仕事の工程





次は、鉄筋工の仕事をより詳しく紹介します。複雑で膨大な量の鉄筋が、どのように組まれていくのかを知っておきましょう。



1:鉄筋加工

鉄筋は、運び込まれたものをそのまま取り付けているわけではなく、必要に応じて現場で加工を行います。鉄筋はコンクリートの中にしっかりと収まる必要があり、さらに適切な間隔で並んでいなければなりません。後の作業すべてに関わってくるため、熟練の技術が必要です。また、取り付けの内容を指示した施工図も作成します。



2:配筋、段取り

施工図に従って、加工された鉄筋を取り付けていきます。大量の鉄筋を効率よく取り付けるには、熟練の職人による指示が必要不可欠です。もちろん、職人1人1人の技量も問われます。



3:結束

組まれた鉄筋が均等な間隔ときれいな形を保てるよう、結束線というワイヤーでとめていく作業です。ハッカーと呼ばれる工具も使用します。しっかり結束されていないとずれてしまう可能性もあるため、正確に行わなければなりません。結束を美しく、しかも迅速にできるかどうかが、熟練工の条件の1つです。



4:検査

取り付け作業の終了後は検査を行い、安全性に問題がないかチェックします。コンクリートが流し込まれれば隠れてしまう部分だからこそ、この段階での徹底的な検査が必要なのです。






鉄筋工事を行わなければ、建物の強度を保つことはできません。しかし、一度建物が完成すれば、その建物が解体されるまで一般の方の目につくことはほぼなくなります。まさに、建物を影で支える縁の下の力持ちといっていいでしょう。


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